あなたは子供の読み聞かせでどんな絵本を読んでいますか?
子供は好奇心旺盛なので、お母さんやお父さんが楽しく絵本を読んでいると、子供も興味を示してくれるものです。
子供にはその好奇心が大切で、好奇心が子供を成長させます。
今回は子供の好奇心をくすぶる「ネズミの冒険シリーズ」という絵本を紹介します。
この「ネズミの冒険シリーズ」は、私が実際に3歳と4歳の子供に読み聞かせをしている本です。
そんな「ネズミの冒険シリーズ」が
どんな本なのか? |
おすすめする理由 |
について紹介していきたいと思います。
また、子供を理系脳に育てたい親御さんは、こちらの記事をご覧になって頂ければと思います。
ネズミの冒険シリーズとは?
「ネズミの冒険シリーズ」とは、一匹のネズミがいろいろな苦難を乗り越えながら、目的を成し遂げていく物語の絵本です。
また、この「ネズミの冒険シリーズ」は20以上の言語に翻訳されて、世界中で話題になった絵本でもあります。
著者:トーベン・クールマン
1982年、ドイツ生まれ。イラストレーター、絵本作家。
ハンブルク応用科学大学でイラストレーションとコミュニケーション・デザインを学ぶ。
幼少期から絵を描くことが好きで、機械や蒸気機関車、飛行についてのさまざまな歴史に夢中になって過ごしていたそうです。
訳:金原 瑞人
翻訳家。法政大学社会学部教授。
リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険

第一作は「リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険」です。
ハンブルクに住む一匹の知りたがり屋のネズミが、仲間を追いかけて大西洋を渡る物語です。
海を渡るために、ネズミが小型の飛行機を作ります。
すべてが順調にいくわけでもなく、いろんな問題にぶち当たります。
それを小さなネズミが乗り越えていくストーリーに感情が揺さぶられ、思わずネズミを応援したくなります。
また、絵が一枚一枚すごく丁寧に描かれていて、まるで実写を見ているかのような気持ちになる一冊です。
絵本のタイトルの「リンドバーグ」は、1927年に世界で初めて、単独かつ無着陸での大西洋横断飛行に成功したアメリカの飛行士「チャールズ・リンドバーグ」の事を指しています。
「ネズミの冒険シリーズ」は歴史上の発明家や偉人などを題材にした絵本なので、子供も歴史上の人物を覚えながら楽しむことができます。
アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険

第二作は「アームストロング: 宙飛ぶネズミの大冒険」です。
今度は小さなネズミが月へ行きます。
月に行くためにはどうしたらいいのか?
賢いネズミはかつて月へ行ったことのある、年寄りネズミにアドバイスをもらい、月に行くことを決意します。
ネズミは月にたどり着くのですが、今回もそれまでの過程でいろいろな失敗や困難が待ち受けています。
この絵本を子供に読み聞かせるたびに、大人の私も「失敗や困難に直面した時に立ち向かう勇気」をもらえます。
絵本のタイトルの「アームストロング」は1969年に人類史上初めて月面を歩いた人です。
エジソン ネズミの海底大冒険

第三作目は「エジソン ネズミの海底大冒険」です。
今回のネズミの冒険は、ネズミの先祖が残した宝を、海底に沈没した船まで取り行くという物語です。
小さなネズミは、ネズミ大学の教授に協力してもらい、潜水艦を作り一緒に海底まで宝を探しに行きます。
ついに先祖が残した宝を見つけましたが、その宝はなんなのでしょうか?
絵本のタイトルの「エジソン」は発明王と言われるあの「エジソン」の事です。
絵本の最後にエジソンについての説明を書いてくれていますので、大人も読める絵本だと思います。
アインシュタイン 時をかけるネズミの大冒険

第四作は「アインシュタイン 時をかけるネズミの大冒険」です。
今度はネズミが時空を越えます。
小さいネズミは何週間も楽しみにしていたチーズフェアに行きました。
でも会場に行くとチーズフェアは昨日だったのです。
ここからネズミは時間を巻き戻すためにタイムマシーンを作ります。
今回もネズミはいろいろな困難を乗り越えます。
さらに、タイムスリップした後にも問題が待ち受けていて、二転三転するストーリーがあるので飽きずに読み終えることができる一冊です。
ネズミの冒険シリーズをおすすめする理由
私は3歳と4歳の子供にこの「ネズミの冒険シリーズ」を読み聞かせています。
その際に実際に読んで感じたこととおすすめする理由を書いていきたいと思います。
失敗してもいい事を教えてくれる
生きていると必ず壁にぶち当たったり、困難に出会うことがあります。
その時に「失敗が怖い」や「困難を乗り越える事がしんどい」という気持ちになったりします。
これはほとんどの人がそう思う事で、ある種自然だと思います。
人間は成功することよりも、失敗をすることを避けるのだと思います。
この絵本は失敗することは「怖くない」というは書いていません。
むしろ「失敗は怖い」というネズミの心情を表している場面がちょくちょく見られます。
それでも、勇気を振り絞って困難に立ち向かう姿に読者は勇気づけられるのです。
何か新しい事をするときには、必ず「恐怖」や「失敗」が付きまとう。
その「恐怖」や「失敗」を隠さず受け入れつつ、目的を達成しようという絵本に、「人間のありのままを表した絵本」だなと感じます。
だから、この絵本は子供の読み聞かせだけでなく、大人も読んでほしいと思います。
絵が引き込まれる
この絵本の最大の特徴とでもいえるのが、絵のクオリティーの高さです。
この絵本のシリーズは100ページ越えですし、漢字にふりがながないところも多々あります。
子供が読むには少し難しい印象を受けるかもしれません。
値段も普通の絵本に比べると、少し高くなっています。
ただ、実際に読んでみると「なるほどな」「だからか」と思うぐらい、絵が上手に描かれていてます。
子供は文章を読まずにパラパラページをめくるだけで、楽しめる絵本だと感じます。
普通の絵本として読むこともでき、文章を読まずに絵の鑑賞としてでも読める本なので、
子供の感性を伸ばすにはいい絵本だと思います。
まとめ
今回は子供がワクワクする絵本「ネズミの冒険シリーズ」を紹介しました。
子供はスポンジのようにすぐにいろいろな事を吸収します。
また、子供は「大人がこの子にはまだ早いかな?」と思ったことでも、すぐに覚えたり、できたりすることもあります。
ここで重要なのが、大人が子供の限界を決めないという事。
少し難しそうでも「やらしてみる」
これが子供をもう一段階成長させる方法の一つなのかなと思っています。
この絵本がうちの子供には少し早いかもと思ったとしても、実際にはそうではないかもしれません。
気になった方は子供の限界を決めず、ご自分のお子さんに読んであげてほしいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!