僕はうつ病を患っています。
初めてうつ病と診断されてから、4年近くなります。
自分がうつ病になるなんて思ってもみなかったですし、うつ病がどんな病気なのかも知りませんでした。
今回は、初めてうつ病と診断された時の体験談を紹介したいと思います。
また、僕は自閉症スペクトラムという発達障害を持っています。
発達障害についての体験談も書いておりますので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
今現在悩んでいる人は、こちらの「こころの耳」というサイトを参考にすると良いと思います。
参考:厚生労働省(こころの耳)
まさか自分がうつ病になるなんて
僕は当時、東証一部上場企業のハウスメーカーで営業をしていました。
入社する前は、希望を抱いていたわけですが、いざ入社してみると職場の人間関係ですごく悩まされていました。
ほぼ毎日2時間ぐらい説教されるのは日常茶飯事で、常にいつ辞めるのか?を聞かれていました。
朝入社すると、求人雑誌が僕のデスクに置かれており、嫌がらせが続きました。
仕事のミスで怒られるならまだしも、僕の人格的な事を否定されるのが辛かったことを覚えています。
あまり詳しく書くと思い出してしまうので、ここらへんにしておきますが、とにかく毎日仕事に行くのが辛くてたまりませんでした。
働くこと自体は好きなのですが、どうも人間関係で悩んでしまうのです。
それから3年後になってわかることですが、僕はどうやら発達障害(自閉症スペクトラム障害)を併用しており、その発達障害のせいでうつ病になり、人間関係がうまくいかないみたいです。
転職を決意
ハウスメーカーで働いていましたが、毎日仕事に行くのが辛くなり、転職を決意しました。
次は営業ではなく、違う職種をしようと思いました。
そこで選んだのは経理でした。
僕は大学在学中に簿記2級の資格を取得していたので、その資格を活かせると思い、インバウンド向けの旅行会社の経理に転職しました。
前の会社とは全く違い「自主性」を意識した会社でしたし、社内の人もエネルギーに満ち溢れている会社でした。
また、海外とのやり取りが多いので、周りの人はほとんど英語や中国語など何か国語も話せる人がいて、日本人以外の方もたくさんいて、社内の雰囲気はすごくよかったです。
ただ、転職した時には、もううつ病が悪化しており、手遅れでした。
自分の中で何かがおかしい。
体が重くて、意欲がない。
スマホでうつ病について調べてみると、簡易的なうつ病診断があったので、それをしてみると「重症です。精神科に行ってこの画面を見せてください」と表示されました。
その時「まさか、俺がうつ病に?」と思ったのを今でも覚えています。
そこで初めて精神科に行くことにしました。
精神科で先生に冷たく突き放された
スマホで家の近くにある精神科を検索すると何件か出てきたので、近くの精神科のクリニックに1件行ってみることにしました。
まず何を話していいのかわかりませんでしたが、勇気を振り絞って事情を説明しました。
すると医者から帰ってきた言葉が「だから仕事を辞めたいのか?」と冷たく突き放されました。
「もっと頑張らないとあかんのじゃないか?」的なことを言われて、その時「あ、人に話しても何も良いことはないんだ」とも感じました。
そこから僕は自分の殻に閉じこもることになります。
「あ、自分はダメな人間なんだ」と毎日思うようになり、「居なくなった方がいいのかな」などと思うようになりました。
少しやわらかい表現にしますが、これまで自分を苦しめる行為を何度も実行したことがあります。
今思うと、医者との相性もあると思います。
しかも、医者自身も精神疾患の患者と毎日会話をしているわけなので、うつ病になりやすいと聞きます。
なので、「この医者の人とは合わないな」と思ったら、自分の為にも医者の為にも違う精神科を受診することが良いと思います。
そこから、僕は大学病院の精神科を経たのちに、現在は家の近所のまた違う精神科に通っています。
頑張りたいけど頑張れない
うつ病になって思ったことが、「頑張りたいけど、頑張れない」ことでした。
体が重く、意欲がなくなり、食欲もなくなる。
お風呂に入るのも、歯を磨くのも相当な労力を使う。
人と会うのが嫌で人との接触を避け、家に引きこもる。
まさに人生のどん底にいる感覚でした。
社会との関わりがなく、「なんでこうなったんだ」と夜中に泣く毎日。
自分の愚かさに呆れ、世間に対しての不信感もつもり、どうしていいのかわかりませんでした。
うつ状態が悪化すると、本当に思考が一方向にしかいかなくて、ネガティブなことしか考えられません。
いつも行きつく先は、自分を苦しめる事。
「生きているだけで僕に対しての経費が掛かってしまう」
こういうふうによく感じていました。
生きる意味はなに?
たまに「生きているだけでいい」という言葉を耳にしますが、僕にはわかりません。
だって「生きているだけで経費が掛かる」わけですから。
でも一生このままでいいのか?というとそれでいいとは思いません。
そもそも生きる意味はなんでしょうか?
答えは僕にはわかりません。
僕は医者でもありませんし、専門家でもありません。
具体的なアドバイスを人にすることはできません。
おそらく、この先も長く「生きる意味」を探しながら生きていくことになるでしょう。
この記事を書いている僕の心臓は今も動いている。