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イグノーベル賞ってなに?ノーベル賞だけじゃない|面白い研究を紹介

イグノーベル賞 面白い学び
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イグノーベル賞って知っていますか?

ノーベル賞とは別でイグノーベル賞というものがあります。

イグノーベル賞とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞です。

ノーベル賞は、「物理学、化学、生理学、医学、文学、平和及び経済学」で人類にものすごく貢献した人に贈られる世界的な賞です。

ノーベル賞のパロディですが、非常にユーモアがあって面白い研究がたくさんあります。

「裏ノーベル賞」ともいわれています。

また、授賞式の様子もイグノーベル賞が注目される一つの理由にあります。

今回は、

・イグノーベル賞について

・イグノーベル賞の授賞式

・どんな面白い研究があるのか?

などについて紹介していきたいと思います。

ノーベル賞とは

ここではイグノーベル賞の紹介の前に、ノーベル賞について軽く紹介していきたいと思います。

ノーベル賞は、「物理学、化学、生理学、医学、文学、平和及び経済学」で人類にものすごく貢献した人に贈られる世界的な賞です。

ノーベル賞はスウェーデンの発明家「アルフレッド・ノーベル」の遺言に基づき、1901年から始まりました。

「アルフレッド・ノーベル」はダイナマイトの発明で有名な発明家です。

ノーベル賞を受賞すると賞金、賞状、メダルが贈られます。

イグノーベル賞ってなに?

イグノーベル賞とは、「人々を笑わせ、そして考えさせられる研究」に与えられる賞です。

イグノーベル(Ig Nobel)はノーベル賞の創設者ノーベル(Nobel)に否定を表す接頭辞Igを加えた造語です。

Ig Nobelは「恥ずべき、不名誉な、不誠実な」にかけたジョークになっているのです。

ノーベル賞は大真面目な感じがしますが、イグノーベル賞はユーモアもあって面白い研究の成果を知ることができます。

イグノーベル賞の歴史

イグノーベル賞は1991年にマーク・エイブラハムズ氏によって創設されました。

このイグノーベル賞を創設した理由は、埋もれている面白い研究を広め、その想像力を称賛し、科学、機械、テクノロジーへの関心を刺激するために始めました。

イグノーベル賞の選考

イグノーベル賞は、5000を超える業績の中から、受賞者を選びます。

その書類選考は、ノーベル賞受賞者やハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の教授らの選考委員会の審査を経て行われます。

受賞者の公式基準は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」という条件があります。

その選考で10組選ばれ、毎年9月か10月に授与されます。

授賞式がおもしろい

イグノーベル賞の特徴の一つに授賞式がおもしろいというのがあります。

授賞式には「プレゼンター」にノーベル賞受賞者もたくさん参加します。

また、授賞式はアメリカのハーバード大学で行われます。

さらに、授賞式の講演では笑いを取ることを要求されます。

授賞式の旅費は自腹

イグノーベル賞の授賞式はハーバード大学で行われますが、それに参加する受賞者の旅費やアメリカでの滞在費は自費です。

ちなみにノーベル賞を授賞式では、受賞者はホテルや食事を含めた旅費、滞在費はすべて負担してくれます。

受賞者のタキシードを仕立てる費用もでるそうです。

それに比べてイグノーベル賞はすべて自費というのが、裏ノーベル賞と言われるだけ合って面白いです。(受賞者はどうかわかりませんが)

ロープに捕まって登場

授賞式に参加する受賞者たちは、1本の長いロープにつかまり、ぞろぞろと登場します。

これは幼稚園児が迷子にならないように引率されている様子のパロディです。

大の大人が1本のロープにつかまって登場する姿は、想像するだけで面白いですね!

8歳の少女に怒られる?

また、研究の発表をする時間は60秒と決められています。

制限時間の60秒を過ぎると「ミス・スウィーティー・プー」と呼ばれる進行役の8歳の少女が登場し、「もうやめて、私は退屈なの」と言われ、発表が強制終了させられます。

「なぜ8歳の少女なのか?」というと、一説では「8歳の少女に罵倒されるのが一番傷つくという」研究に基づいているそうです。

受賞者は研究の発表をなんとか時間稼ぎするために「8歳の少女」にお菓子をあげたり、プレゼントをあげます。

この8歳の少女との攻防もイグノーベル賞の面白いところです。

紙飛行機が飛び交う

イグノーベル賞の授賞式では、全員でステージに向かって紙飛行機を飛ばすのが伝統です。

この紙飛行機を飛ばした後の掃除係は、ハーバード大学の教授「ロイ・グラウバー(物理学)」です。

例年「ロイ・グラウバー」が掃除係を務めているのですが、2005年だけ掃除係をしませんでした。

その理由は、本家のノーベル物理学賞を受賞したからです。

ノーベル物理学賞を受賞するようなすごい教授が、イグノーベル賞の掃除係というのがまた面白いですね!

15年連続日本人が受賞

1991年から開催されたイグノーベル賞ですが、これまで15年連続で日本人が受賞しています。

また、イギリスもイグノーベル賞常連国になっています。

創設者のエイブラハムズ氏は、

「世界の大半の国では、変わった行動をすることは悪いことと思われます。そういう評判がついてしまうと、罰せられることだってあります。しかし日本とイギリスは伝統的に違う。」

引用:FNNプライムオンライン「日本人には変人が多い」

と語っています。

日本人の受賞例

日本人が15年連続で受賞していますが、その日本人の受賞例をいくつか紹介します。

ハトを訓練してピカソとモネの絵を区別させる

1995年には「ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功した」ことでイグノーベル賞を受賞しました。

受賞者には、イグノーベル心理学賞を受賞しました。

たまごっち

1997年には「たまごっちにより数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やせた」ことに対してイグノーベル賞が授与されました。

受賞者にはイグノーベル経済学賞が授与されました。

浮気を発見するスプレー

1999年には「夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレー」を開発したことで、イグノーベル賞を受賞しました。

これには、イグノーベル化学賞が贈られました。

粘菌がパズルを解く能力があった事を発見

2008年には、「単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見した」ことに対して、イグノーベル賞を受賞しました。

これには、イグノーベル認知科学賞が贈られました。

人を起こすのに適切なわさびの濃度を発見

2011年には、「火災など緊急時に寝ている人を起こすのに、適切な空気中のわさびの濃度」を発見したこと。

また、これを利用したわさび警報装置を開発したことに、イグノーベル賞が贈られました。

この賞には、ノーベル化学賞が贈られました。

まとめ

今回はイグノーベル賞についてやイグノーベル賞の面白い研究などをいくつか紹介しました。

「裏ノーベル賞」といわれているイグノーベル賞ですが、頭の賢い人たちが大真面目に「面白い研究」をしているところが、また面白いと感じます。

日本人が多く受賞しているという点も、興味をそそりますよね。

これからも面白い研究が見られると思うので、毎年9月10月を楽しみにして頂ければと思います。

また、世界の偉人について紹介していますので、気になる方はご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました!