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発達障害とは?僕が発達障害(ASD・自閉症スペクトラム)と初めて知ったとき

学び
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最近、発達障害という言葉をよく耳にします。

また、本屋さんなどでもADHD(注意欠如・多動症)やLD(学習障害)といった、発達障害に関する本を目にすることが多くなりました。

僕はASD(自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群)という発達障害を持っています。

発達障害と聞くと、なにか特別な病気か何かと感じる方も多いかもしれませんが、

人数は年々増えていると言われており、あなたやあなたの周りの人にもある身近な病気です。

今回は発達障害とは何なのか?

発達障害と知って感じたことなどを書いていきたいと思います。

また、発達障害で本好きの僕が実践している記憶に定着するアウトプットなどもありますので、

よかったら読んでみてください!

アウトプットの仕方

発達障害ってなに?

そもそも発達障害とは何なのでしょうか?

発達障害とは、生まれつき脳の働きに違いがある障害です。

見た目では判断のつきにくいことから「自分勝手」「親の育て方が悪い」「怠けている」などと誤解されることがあります。

そういった対人関係などで生きづらさを感じ、社会生活に困難が生じます。

発達障害と言っても種類があります。

ASD(自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群)

ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)は相手に気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。

また、特定の事に強い興味を持ち、こだわりが強かったりします。

自閉症スペクトラム障害の特性は、

・対人関係が苦手

・興味の偏りがある

・強いこだわりがある

・視線が合いにくく、表情が乏しい

・会議などの場所で空気を読まずに発言して、ひんしゅくをかう

なお、上記の症状すべて当てはまるわけではありませんし、重症度も違ってきます。

ADHD(注意欠如・多動症)

ADHD(注意欠如・多動症)は落ち着きがなく、衝動的になったり、注意が続きにくい発達障害です。

「多動性・衝動性」「不注意」のどちらかが認められる場合もあれば、両方認められる場合もあります。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、

・勉強や仕事で不注意な間違いが多い

・注意を継続することができない

・落ち着きがなく、そわそわしている

・授業中に動き回ったりする

・しゃべりすぎる

学習障害(LD)

学習障害は「読む」「書く」「計算」など、特定の学習が困難になる発達障害です。

全般的な知的発達には問題がないと言われています。

学習障害(LD)の特性は、

・ひらがなの音読が遅く、文章を読み間違える

・読んでいる文字や文章の内容を理解するのが難しい

・黒板の文字を書き写すのにものすごく時間がかかる

・バランスの取れた文字を書くことが難しい

・算数などの計算や文章問題などを解くのが難しい

発達障害と初めて知った時

僕が発達障害とわかったのは、成人になってからでした。

就職して社会人になってから、人間関係でうまくいかずうつ病になりました。

今思うと、発達障害が影響して会社で人間関係がうまくいかなかったのだと感じます。

はじめはうつ病の治療として精神科に通っていたのですが、

この「生きづらさは」うつ病だけではなく、何か他に原因があるのでは?

と思っていました。

そこで病院の先生に伝え、いろいろな検査をして発覚したのが、

ASD(自閉症スペクトラム障害)という発達障害でした。

自分が発達障害と知ったときは、ショックというより「原因がわかってほっとした」気持ちの方が強かったのを覚えています。

振り返ると、僕が会社で空気を読まない発言をしていたことや、興味の偏りやこだわりが強いなどいろいろと納得することができました。

ASD(自閉症スペクトラム障害)で困ること

ASD(自閉症スペクトラム障害)の僕が日常生活で困ること、仕事で困ることについて書いていきます。

日常生活で困ること

ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)の僕が日常で困ることは、

以下の3点です。

興味のある話以外は入ってこない

僕は興味のあることには、時間を忘れて没頭してしまう癖があります。

例えば、読書をしているときはご飯を食べるのを忘れたり、お風呂を入るのを忘れて気がついたらものすごく時間が経っていたという事がよくあります。

また、自分の興味のない話は、話が頭に入らず「話聞いてる?」と言われることがよくあります。

無視しているつもりはないのですが、話が入ってこないのです。

興味のあること以外の話を脳がシャットダウンしているような感じがします。

決まったパターンを好み、融通が利かない

今日の予定はこれをして、そのあとにこれをする。

この予定が崩れると、結構なストレスを感じます。

急に連絡が入り、何か予定が入るとどうしていいのかわからなくなります。

自分の予定は大した予定ではなく、急に連絡が入った予定が重要な場合でも「予定を変えたくない」のです。

相手の気持ちがわかりにくい

自分が言った発言が「相手を傷つけているのか」「喜んでいるのか」がわからないことがよくあります。

相手が嫌な気分になったり、怒ったりした時に「なんで怒っているんだろう」と思う事があります。

決して自分の発言がそうさせたとは、考えられないのです。

また、事前にこれを言うと怒るかな?と考えることも苦手です。

こういったこともあり、人と会話するときには非常に労力を使います。

できるだけ特定の人としか会話をしたくないのです。

仕事で困ること

ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)の僕が仕事で困ることは、

以下の3点です。

上司との会話が難しい

上司との会話や他部署の人と会話をするときに、なんて返したらいいのかがわからなくなり、硬直状態になることがあります。

「何か返さないと」と思いながら脳を思考させている内に、会話が終わっているという事も多々あります。

何か脳のフィルターを何重にも通して、人と会話をしているような感じがして、言葉が遅れてでてきます。

不適切な発言をしてしまう

以前勤めていた会社でのことですが、上司との会話の中で不適切な発言をしてしまいました。

自分はそんなつもりはないですし、そんなことを言った記憶はありません。

ただ、後になって「あの発言はよくない」と言われたことがありました。

そのあとにどの発言が上司を不快にさせたのかを聞きましたが、

理由を聞いても、何がいけなかったのかが理解できません。

知らないうちに「不適切な発言」をしてしまうことがある為、仕事での会話がストレスに感じてしまうことがあります。

臨機応変に対応できない

日常生活で困ることにも書きましたが、融通が利かないところがあるので、仕事で今日の予定が変更されたときや、異動などがあった場合にすごく困ります。

どうしたらいいのかがわからなくなる時があり、臨機応変に対応することができません。

仕事では常に臨機応変に対応することが求められるため、変化が多い職場には向いていないと言えます。

ただ、自分の興味のあることや好きな事などに関しては、アイデアが浮かび上がることがよくあります。

そんなときは変化があっても嫌ではないですし、どんどん自分で変えていくこともあります。

まとめ

今回は主な発達障害の種類と僕の体験談について紹介しました。

発達障害は一つの特性であり、同じ発達障害でも微妙に違うところがあったりします。

発達障害と聞くと「特別な病気」というように感じると思いますが、そんなことはないと思っています。

重症度の違いなだけで、「社会生活が困難かどうかで」発達障害と判断されているような気がします。

つまり、みんなどこかしらそういった部分を持っているという事です。

自分や自分の身の回りの人が「社会生活で困っている時」、できるだけ早く病院へ受診することをお勧めします。

また、最近は子供の発達障害が増えてきています。

自分のお子さんが学校や友達との関係で困っている時、早めに受診させてあげて下さい。

早期に発見することで、治療や対策(子供への接し方)ができるかもしれません。

また、発達障害などの特別支援教育に関する資料なども参考にして頂き、

身の回りの人への理解や接し方なども知って頂ければと思います。

出典:文部科学省

僕はうつ病を患っています。

発達障害を患っている方は同時にうつ病を併発している可能性が高いです。

僕の体験談を書いておりますので、気になる方はご覧ください。

うつ病の方が少しでも楽になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!