ギブ&テイクという言葉はよく使いますよね!
意味はお互いに与えあう、奉仕しあうという意味です。
GIVEとは与えるという事。
TAKEとは受け取るというような意味があります。
世の中にはみんなにギブするギバーがいたり、自分だけが利益を取ろうとするテイカーがいます。
あなた自身やあなたの会社や周りに、いい人でいつもみんなにGIVE(与えている)しているのに、なぜか評価が低かったり、成績が悪かったりという人はいませんか?
世の中には、成功しているギバーと失敗しているギバーがいます。
今回はそんな成功するギバーと失敗するギバーの違いを紹介していきたいと思います。
また、今回紹介することはGIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代の本を参考にして書いています。
著者プロフィール
著者:アダム・グラント
・1981年生まれ
・ペンシルバニア大学ウォートン校教授
・組織心理学者
・「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」に選ばれる
監訳者:楠木 建(くすのき けん)
・1964年生まれ
・一橋大学院国際企業戦略研究科教授
・経営学者
・ストーリーとしての競争戦略など著書多数出版
世の中の人は3種類に分けられる
「GIVE&TAKE与える人こそ成功する時代」で著者のアダム・グラント氏は、人との関わり方で3種類の人間に分けられると言っています。
それは「ギバー」「マッチャー」「テイカー」の3種類です。
また、この3タイプの線引きはあいまいで厳密なものではない。
自分の役割や相手との関係によって、人はこの3タイプを使い分けるのです。
ただ、仕事においてはたいていの人が、この3タイプの内のどれかになる。
ここではその3種類について紹介します。
ギバー
ギバーは人に与える人のこと。
ギバーはギブ&テイクの関係を相手の利益になるようにもっていき、受け取る以上に与えようとします。
ギバーは見返りを求めず、他人を中心に考え、相手が何を求めているかに注意を払います。
マッチャー
マッチャーは与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人です。
マッチャーは常に公平で、人を助けるときは見返りを求めます。
相手の出方に合わせてギブ&テイクの関係を五分五分に保ちます。
テイカー
テイカーは常に与えることよりも多くを受け取ろうとする人の事。
ギブ&テイクの関係を自分の有利な方向にもっていき、相手の必要性よりも自分の利益を優先する。
テイカーにとって世の中は競争社会で、成功するには人より上に行かないといけないと思っています。
自分中心に考えていて、どうすれば自分の利益になるかを真っ先に考えます。
成功するのはどれ?
仕事においてこの3タイプのどれであるかによって、成功の可能性ははっきりと違ってくる。
もっとも成功できそうなのは、どのタイプでしょうか?
調査によれば、成功からほど遠い位置にいるのはほとんどが「ギバー」でした。
理由としては、自分の成功を犠牲にして、相手の利益を優先しているからです。
では、成功を収めるのはどのタイプなのでしょうか?
答えは「ギバー」です。
仕事において、一番生産性の低い人は「ギバー」だったが、一番生産性の高い人も「ギバー」だったのです。
調査の結果、特定の職種だけではなく、どの職種にも当てはまることがわかりました。
「テイカー」「マッチャー」は、ほどほどの成功にとどまるという事です。
成功するギバーと失敗するギバーの違い
では、成功するギバーと失敗するギバーの違いはなんでしょうか?
成功するギバーは、「他者志向のギバー」です。
受け取る以上に多くを与え、価値を増やしていき、利益のπ(総額)を増やします。
失敗するギバーは、「自己犠牲のギバー」です。
自分の事はかえりみず、いつも誰かを助けて自分自身の利益を見失います。
他者志向のギバー
他者志向のギバーは、受け取る以上に与えても、決して自分の利益は見失いません。
それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか?」を決めます。
他者志向に自分への関心がかなり結びつけば、ギバーは燃え尽きたりせず成功しやすくなります。
自己犠牲なギバー
自己犠牲なギバーは、自分を犠牲にしてぼろぼろになってしまい、燃え尽きてしまいます。
ある調査で、自己犠牲タイプのギバーである大学生は、学期が進むにつれて成績が落ちるという結果があります。
これは、友人などに勉強を教えたりして、自分の勉強ができなくなったという事でした。
ただ、ギバーが燃えつきる理由は与えすぎたことではありません。
与えすぎたことよりも、困っている人をうまく助けられないときに、燃え尽きるのである。
自己犠牲のギバーが考えることは、他人の事だけでなく自分自身の事も思いやりながら、他者志向的に与える。
こうすることで、心身の健康を犠牲にすることはなくなるのです。
テイカーにはどう関わればいい?
初対面で一番好感を持たれるのは、「権利意識が強く、人を操作したり利用したりする人」だという。
この点においては、テイカーは一流です。
その人がどんな人間かを見分けるには「自分にまったく利益をもたらさない人間をどう扱っているか?」を見る事だそうです。
テイカーは、常に自分の利益を最大限にしようとするので、ギバーはこうしたテイカーに搾取し続けられる場合があります。
そうしたテイカーにどう接すればいいのか?
テイカーと付き合うときは「マッチャーになる」という事です。
与えてくれたら与える。テイカーにはこのスタンスで対応することが大切です。
ただ、3回に1回はギバーに戻って、テイカーにチャンスを与えるのです。
成功するギバーは周囲の状況を注意深く観察して、テイカーを割り出します。
そして、必要ならばより計算されたアプローチをするのです。
与える人こそ成功する時代
今回は、成功するギバーと失敗するギバーの違いをGIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代を用いて紹介しました。
ちなみにこの記事を書いているブログ名は「GIVERlog」です。
このブログ名を付けたのは、「GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代」の本を読んで、感銘を受けたからです。
自己犠牲のギバーではなく、他者志向のギバーになることで、燃え尽きないようになりましょう。
「GIVE&TAKE与える人こそ成功する時代」の本はページ数が382ページと結構ボリュームがあります。
読んでみたいけど本を読むのが遅いという方もいると思います。
こちらの記事で本を速く読むコツについて書いておりますので、気になる方は参考にして頂ければと思います。
また、そもそも読書が苦手な人は、こちらの記事を読んで頂くことで読書嫌いを克服できるかもしれませんので、気になる方はご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました!