簿記は数ある資格の中でも人気NO1の資格です。
社会人の誰もが簿記の資格を持っていて損はないですし、簿記の知識は必ず生きてきます。
また、企業が求める資格の中でも簿記は上位をっています。
簿記の資格を取りたいと思っている方で、講座を受講するか迷っていると思います。
実際のところ、資格講座は受講した方がいいのか?
通学か通信のどっちがいいのか?
それとも独学で取得できるのか?
今回は、簿記の資格を取る際にどれがいいのかを紹介していきたいと思います。
- 簿記は講座を受けた方がいいのか
- 通学か通信か
- 独学でも取れるのか
- 簿記の勉強の注意点
ちなみに僕は第141回の簿記2級の試験に合格しました!
そもそも簿記って何?
簿記とは、日々の取引を記録することです。
お金やものの出入りを帳簿に記入し、最終的に決算書を作る際に帳簿を参考に作成します。
決算書には「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」があります。
損益計算書は、会社の一年の売り上げと費用を表したものです。
貸借対照表は、一年間の会社の財政状況を表したものです。
キャッシュフロー計算書は、現金の流れを表したものです。
会社はこれらの決算書を用いて、経営判断をします。
なので、正確に会社の状況を把握するため、簿記は会社にとって欠かせないものとなります。
資格講座は受けた方がいいのか?
簿記の資格を取る際に、資格講座は受けた方がいいのでしょうか?
答えは「資格講座は受けた方がいい」です。
「当たり前だろ!」と言われそうですね!
では、なぜ資格講座を受講した方がいいのか?その理由を紹介します。
試験の傾向をつかみやすい
資格講座では、簿記の資格を取得している人や公認会計士の資格を取得している人が授業をしてくれます。
それに比べて独学では、自分でテキストを読み、過去問を解き、最近の傾向を掴まなければいけません。
その点、資格講座を取得することで、先生に直接質問ができたり、最近の傾向も教えてくれます。
予備校の先生は、受験生を合格させるため、いろいろな情報を教えてくれます。
最近の傾向、次回の試験で出題されそうな問題など受験生にとっては知りたい情報が聞けるので、簿記の資格講座は受講したほうがいいです。
年々難しくなっている
簿記検定は、年々難易度が上がってきています。
理由としては、1級の範囲が2級に降りてきたり、2級の範囲が3級に降りたりと範囲改訂があったからです。
また、簿記の試験は受験する回によって、合格率が大きく変動します。
「今回の試験めっちゃ難しくない?」といったことがあるので、そんなハズレ年でも合格できるようにするには、資格講座を受講するのが一番いいと思います。
特に簿記2級の試験は変動があります。
簿記2級が難しいと言われる理由について詳しく書いておりますので、気になる方はこちらをご覧ください。
モチベーションを保ちやすい
資格講座を受講した方がいい理由として、「モチベーションを保ちやすい」という事があります。
資格講座はもちろん有料でお金を払って受講します。
自分でテキストや過去問を買って勉強をするなら、数千円で済みますが講座を受講するとなると、何級を受けるかにもよりますが、数万円とお金が掛かります。
高いお金を払ったから、ここであきらめたらもったいないという気持ちになり、モチベーションを保ちやすくなります。
また、通学講座なら周りにも同じ簿記の試験を受ける受験生がいて、刺激をもらえることもあります。
通学か通信はどっちがいい?
資格講座は受講した方がいいのはわかりますが、資格講座には「通学」と「通信」があります。
通学講座と通信講座はどちらがいいのでしょうか?
これは簿記の資格を受験する人の状況によって変わりますので、どちらが自分に合っているかを考えて受講することが大切です。
通学講座に向いてる人
通学講座に向いている人は「時間を確保できる方」でしょう。
通学講座となると決まった時間に授業に出向くことが必要です。
そのため社会人の方などで決まった時間に授業に出向くことが難しい方は、通学講座を受講するのは適していないと思います。
通学講座のメリット・デメリット
- 学習習慣が付けられる
- 分からないことを講座後に質問できる
- 勉強仲間を作ることもできる
- 途中でリタイアする可能性が低くなる
通学講座では毎回決まった時間に授業に出向くので、自然と学習をする習慣をつける事ができます。
また、わからないことがあれば、講座後に直接先生に聞け、その場で疑問を解決できます。
通学講座では、周りの人も同じ試験を受けるので、そういった方と勉強仲間になりモチベーションを保つ事ができます。
そういった理由で、途中でリタイアすることが少なく、最後まで勉強しきる可能性が高まります。
- 通信講座に比べて費用が高い
- 時間を確保できる人じゃないと厳しい
- 地方だと通学講座をやっていないこともある
通学講座は通信講座に比べて費用が高いです。
また、決まった時間に授業に出向くので、時間を確保できる人じゃないと厳しいと思います。
地方だと通学講座をしていなかったり、授業に出向くまでに時間がかかることがあります。
通信講座に向いてる人
通信講座に向いている人は「仕事や育児など両立が必要な方」でしょう。
通信講座は映像授業なので、決まった時間に授業に出向くことができなくても、自分が勉強をできる時間に資格の勉強をすることができます。
社会人で仕事が終わってから勉強をする方、育児の合間や時間があるときに勉強をする人は通信講座がいでしょう。
- 映像授業なので、繰り返し授業を聴ける
- 時間的な制約を受けない
- 教材のクオリティは通学講座と変わらない
通信講座はDVDやインターネット配信などの映像授業なので、もう一度聴きたいところなどを繰り返し聴くことができます。
また、時間的な制約がなく、スキマ時間にいつでも授業を聴くことができます。
- モチベーションを保つ事が難しい
- 講師がそばにいないので、すぐに疑問を解決できない
- 自己管理が必要になる
通信講座では通学とは違い決まった時間に授業に出向くわけではありません。そのため、学習習慣が付けにくく、モチベーションを保つ事が難しいことがあります。
また、講師がそばにいないので、講座後すぐに質問をすることができません。
ただ、ほとんどの通信スクールでは。インターネットを通じて質問に回答するサービスがありますので、そちらで質問をすることはできます。
それに自分を管理することが必要で、勉強スケジュールを立てたりする必要もあります。
独学でも受かる?
これまで通学講座や通信講座の事について紹介しましたが、簿記の試験は独学では受かることができないのでしょうか?
あくまで僕の考えですが、2級までなら可能だと思います。
もちろん学習能力や勉強時間を確保できるかなどによって変わります。
ただ、簿記の試験は合格率がその回によって変動します。
また、簿記の試験はマークシート方式(CBT方式では一部選択式)ではありませんので、なぜこうなっているのか?を正しく理解する必要があります。
「正しく理解をする」「ハズレ年でも受かる」ようにするには、やはり資格講座を受けることがいいと思います。
簿記の勉強をする際の注意点
簿記の勉強をする際に気を付けることがあります。
僕は第141回の簿記2級の試験を受け、合格しました。
その時「資格の学校TAC」で通学講座を受講していたのですが、その際講師に言われ、守ってよかったなと思った注意点を紹介します。
仕訳を理解する
簿記は仕訳から決算書を作るまでを学びます。
そして、簿記で初めに勉強するのは「仕訳」です。
また、試験でも大問1では仕訳の問題が出題されます。
この仕訳をおろそかにしていると痛い目に合います。
これは僕が簿記2級の資格講座に通っていた際に「資格の学校TAC」の先生に言われていたことですが、「簿記は仕訳に始まり、仕訳に終わる」という事を常に言われていました。
決算書を作る際も伝票や各種帳簿を作る際も「仕訳」を間違えてしまうとすべてが狂います。
なので、仕訳をしっかりと理解することが大切です。
丸暗記は通用しない
簿記の試験は単語や答えを丸暗記して受かる試験ではありません。
応用問題が出題されるため、「仕組みを理解する」ことが必要です。
テキストを読み、過去問を繰り返し解くときも、必ず自分の頭で「なぜそうなるのか?」を考えることが必要です。
これは他の勉強でもいえることですが、簿記は特にこれを意識して勉強をすることが大切です。
また、理解を深めるために図を書くことをおすすめします。
取れる問題を確実に取る
簿記の試験は応用が必要ですが、「仕訳」や「仕組み」を理解していれば、確実に取れる問題はあります。
無理に難しい問題に時間は掛けず、確実に取れる問題を落とさないようにしましょう。
特に大問1と大問2は確実に取れるようにしっかり対策をしましょう。
まとめ
これから簿記の資格を取ろうと思う方は「通学」か「通信」かそれとも「独学」かで迷っている方もいるでしょう。
自分に合った勉強方法を選び、勉強をすることで合格にぐっと近づきます。
簿記はいろいろなとこで役に立つ資格なので、ぜひ取得を目指して頑張ってください。
また、こちらで簿記に関する記事を書いておりますので、気になる方はご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました!