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毒物劇物取扱者試験の難易度や合格率は?試験概要や科目も解説!

学び
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「毒物劇物取扱者」って知っていますか?

毒物劇物取扱者とは、

化学薬品や農薬などの毒物や劇物を製造、輸入、販売する際に必要になる国家資格です。

そして、会社や事業所、店舗ごとに必ず1人は「毒物劇物取扱責任者」を置かなければいけません。

そこで今回は毒物劇物取扱者の資格が

・どんな資格なのか?

・どんな仕事に活かせるのか?

・試験の概要と難易度や合格率

・勉強法やおすすめテキスト

について書いていきたいと思います。

また、社会人が毒物劇物取扱者試験に一発合格する為の記事も書いてありますので、こちらも参考にして頂ければと思います。

こちらでは、勉強時間やスキマ時間での勉強方法、試験に望むための心構えなど詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

社会人が毒物劇物取扱者試験に一発合格するには

毒物劇物取扱者とは?

毒物及び劇物を直接取り扱う製造所や営業所、店舗ごとに

「毒物劇物取扱責任者」を置かなければなりません。

また、「毒物劇物取扱責任者」は、毒物または劇物による保健衛生上の危害の防止に当たらなければなりません。

つまり、毒物劇物などを取り扱うのなら、きちんと「資格を持っている人が居て下さい」ということですね。

毒物劇物取扱責任者になるには

毒物劇物取扱責任者になるためには、次のいずれかの資格が必要です。

  • 薬剤師
  • 厚生労働省令で定める学校で、応用化学に関する学課を修了した者
  • 都道府県知事が行う毒物劇物取扱者試験に合格した者

毒物劇物取扱責任者になれない人

次のいずれかに該当する人は「毒物劇物取扱責任者」になれません!

  • 18歳未満の人
  • 心身の障害により毒物劇物取扱責任者の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
  • 麻薬、大麻、あへんまたは覚せい剤の中毒者
  • 毒物もしくは劇物または薬事に関する罪を犯し、罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなった日から3年を経過していない者

受験資格

国籍、性別、職業、年齢に関係なく、誰でも受験できます。

受験資格がなく、誰でも受験できるのはうれしいですね。

試験の種類

毒物劇物取扱者試験には、3つの種類に分かれています。

  • 一般毒物劇物取扱者試験

すべての毒物劇物を取り扱えます。

  • 農業用品目毒物劇物取扱者試験

農業上必要な毒物または劇物であって、厚生労働省令で定めるものを取り扱えます。

  • 特定品目毒物劇物取扱者試験

特定品目で毒物または劇物であって、厚生労働省令で定めるものを取り扱えます。

ほとんどの人が一般毒物劇物取扱者試験の受験を検討していると思います。

どうせ受験するなら、すべての毒物劇物を取り扱える一般を受験しましょう!

どんな仕事に活かせる?

毒物劇物取扱者の資格を持っていると活躍できる仕事は、

主に化学系の会社になります。

・樹脂製品や塗料製品を取り扱う工場

・化学薬品などを取り扱う会社

・歯科用品、医療機器関係の製造

・毒物または劇物を運搬する仕事(トラックの運転手)

以上のような職場で活躍できます。

つまり、毒物や劇物を取り扱う仕事で役に立つということですね。

毒物劇物取扱者の試験科目

毒物劇物取扱者の試験では、筆記試験と実地試験で行われます。

筆記試験

筆記試験は3科目あります。

また、試験は5択のマークシート方式です。

  • 毒物及び劇物に関する法規
  • 基礎化学
  • 毒物及び劇物の性質及び貯蔵、その他取扱方法

実地試験

実地試験は毒物及び劇物の識別及び取扱方法について出題されます。

実地試験と聞くと、何か作業をするのか?と思いますが、

実地試験もマークシート方式の試験です。

※試験科目名は各都道府県によって異なります。

筆記、実地試験と分けずに科目名で分けていたり、科目名が異なる場合もあります。

例えば、大阪では関西広域連合が試験を主催しており、実地試験という区分がありません。

筆記試験の③「毒物及び劇物の性質、貯蔵、識別及びその他の取り扱い方法」という形で、

筆記試験と実地試験を合わせて出題しています。

毒物劇物取扱者試験の合格率

毒物劇物取扱者試験は、

各都道府県で試験内容が変わり、各都道府県によって合格率も変わります。

私が受験した令和3年度の関西広域連合での合格率は、

  • 一般:38%(受験者数1,558人、合格者数592人)
  • 農業用品目:18.9%(受験者数206人、合格者数39人)
  • 特定:0%(受験者数10人、合格者数0人)

全体で35.6%となっています。

ほとんどの方がすべての毒物劇物を取り扱える一般の試験を受験しています。

出展:https://www.kouiki-kansai.jp/koikirengo/jisijimu/shikakumenkyo/info/6439.html

毒物劇物取扱者試験の合格基準

毒物劇物取扱者試験の合格基準も各都道府県で変わります。

関西広域連合での合格基準は、

総出題数に対して①正答率60%以上、かつ②試験科目ごとの正答率が30%以上で合格になります。

例えば、

  • 毒物及び劇物に関する法規

→80%正解

  • 基礎化学

→40%正解

  • 毒物及び劇物の性質及び貯蔵、その他取扱方法

→65%正解

この場合、すべての科目30%以上で、

かつすべての科目を合わせた正答率が60%以上なので合格になります。

毒物劇物取扱者試験の難易度

合格率は全体で35.6%となっており、資格の難易度としては、そこまで難しくない試験だと思います。

ただ、僕が毒物劇物取扱者の資格勉強をしていて思ったのが、

勉強内容よりも試験対策が難しいと感じました。

その理由は以下の3点です。

都道府県によって出題内容が変わる

毒物劇物取扱者試験は各都道府県で主題内容が変わります。

全国統一の問題ではないので、

自分の受ける都道府県の問題、その周辺の都道府県の問題などもチェックする必要があります。

各都道府県によって出題内容が変わりますので、傾向がつかみにくく感じます。

参考書が少ない

毒物劇物取扱者試験は、ファイナンシャルプランナーや簿記などの資格と比べると、マイナーな資格です。

その為、参考になるテキスト数が必然的に少なくなるので、少ない参考書から選ばないといけません。

化学で合否が分かれる

基礎化学はテキストに載っていない問題なども出題されるため、

基礎化学の知識がない人は、化学のテキストも別途買って勉強する必要があります。

危険物乙4の資格と比べられたりもする試験ですが、

両方受験した僕の感想は、

出題範囲の多さ、難易度ともに毒物劇物取扱者試験の方が難しいと感じました。

毒物劇物取扱者試験の勉強法

勉強の仕方は人それぞれだと思いますが、

基本的にはテキストを覚えて、自分の受験する都道府県や周辺の地域の過去問を繰り返し解くことです。

試験の合否を分けるのは、基礎化学だと思います。

前述したとおり、基礎化学はテキストに載っていない問題も出題されます。

なので、基礎化学に自信がない人は、別途テキストを買うことをおすすめします。

僕が使ったテキストはこちら

こちらのテキストを買い、基礎化学の復習をしました。

・毒物及び劇物に関する法規

・毒物及び劇物の性質及び貯蔵、その他取扱方法

この2つに関しては、テキストに載っていないような問題が出題されることはない印象ですので、

テキストを覚え、繰り返し過去問を解くことで点数を稼ぐことができます。

また、毒物劇物が似たような名前のものが非常に多いので、

それぞれの性質をきちんと理解し、時には関連づけて覚えることもおすすめです。

おすすめテキスト

テキストは自分が読んで、内容が入ってきやすいものがいいです。

僕が使ったテキストはこちらです。

僕は関西広域連合主催の試験を受けたので、こちらの過去問を使いましたが、

自分の受験する都道府県や地域の過去問を買いましょう。

まとめ

今回は毒物劇物取扱者試験がどんな資格なのか?

どんな仕事に活きるのか、合格率や難易度について紹介しました。

化学系の会社や工場に勤める方やこれから就職しようと考えている方は、

取得するメリットがあるのではないでしょうか?

また、何かを学ぶことで知識やステップアップになるので、

これをきっかけに何かを勉強してみてはいかがでしょうか?

毒物劇物取扱者試験の申し込み方法や受験料などについて紹介しておりますので、

こちらの記事もご覧頂ければと思います。

毒物劇物取扱者申し込み方法

最後までご覧いただきありがとうございました!