ノーベル賞って聞いたことありますよね!
ニュースなどでも、
「ノーベル〇〇賞受賞!」などと見たことがあると思います。
では、ノーベル賞ってどんな賞でしょうか?
こう聞かれると、少し説明に困る人もいるでしょう。
ノーベル賞とは「人類に最大に貢献した人に贈られる賞」であります。
これだけでとてつもなく凄い賞だと思いますよね!
今回はそんなノーベル賞が
- どんな賞なのか?
- ノーベル賞の歴史
- ノーベル賞の種類
- どうやって選ばれるのか?
について紹介していきます。
また、ノーベル賞のパロディ「イグノーベル賞」というのがあります。
イグノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせられる研究」に与えられる賞です。
日本人が15年連続で受賞しているので、気になる方はご覧ください!
ノーベル賞とは?
ノーベル賞とは、スウェーデンの発明家「アルフレッド・ノーベル」の遺言に基づいて、設立されました。
そのノーベル賞は、「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈られます。
そしてその分野は、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の分野に分かれます。
受賞者には、賞金と賞状、メダルが授与されます。
賞金
ノーベル賞の賞金は、ノーベル財団から贈られます。
賞金に関しては、ノーベル財団が行っている資産運用によって賞金額は変動するのです。
毎年決まった額というわけではないのですね!
かつては、1つの賞につき1000万クローナ(約1億2700万円)でした。
ただ、リーマンショックの経済危機を受けて、2012年~2016年までは、800万クローナまで下がりました。
2017年からは900万クローナになり、日本円で約1億1300万円となっています。
このように、ノーベル賞の賞金は変動するわけですが、それでも1億円以上のお金が貰えるのは嬉しいですね!
ノーベル賞の歴史
アルフレッド・ノーベルの遺言から始まったノーベル賞ですが、いつからあるのでしょうか?
ここでは、ノーベル賞の歴史について見ていきましょう!
そもそもアルフレッド・ノーベルとはどんな発明家というと、ダイナマイトを発明した人です。
このダイナマイトの発明で、ノーベルは巨万の富を得ました。
ダイナマイトは戦争に使われたりする兵器として有名ですが、ノーベルはトンネル建設などのインフラ設備に使うために発明しました。
けれども、当時ヨーロッパでは戦争が起きており、ダイナマイトは戦争に使われるようになったのです。
そんな中、ノーベルの兄が死去します。
その兄の死を、新聞記者は間違えて「ノーベル自身が死去した」と報道しました。
その時の新聞の見出しには「死の商人、死す」と記載されており、その新聞の見出しを見たノーベルはひどくショックを受けます。
ダイナマイトは戦争の為に発明したのではない。
そこで、自分の死後に「人類に最大の貢献をした人物」へ自分の資産を分配するという、遺言を残すのです。
この遺言から、のちのノーベル賞が生まれたのでした。
自分が築いた資産を「人類へ貢献した者」へ分配する。
まさか、ノーベル賞の成り立ちが「新聞の見出し」から生まれたことは、あまり知られていないのではないでしょうか
ノーベル賞の種類
ノーベル物理学賞やノーベル平和賞など、ノーベル賞には種類があります。
- ノーベル物理学賞
- ノーベル化学賞
- ノーベル生理学・医学賞
- ノーベル文学賞
- ノーベル平和賞
- ノーベル経済学賞(ノーベル財団はノーベル賞と認めておらず)
この中で特に、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3部門は、科学分野における最高の名誉とされています。
経済学賞に関しては、ノーベル財団はノーベル賞と認めておりません。
ノーベルの遺言に「経済学賞」はなかったのです。
ノーベル経済学賞は、スウェーデン国立銀行が設立300周年のお祝いとして、ノーベル財団に働きかけ、設立された賞なのです。
つまり、経済学賞は「記念の賞」になります。
それでも、経済学におけるもっとも権威のある賞なのは、間違いないでしょう!
この経済学賞の設立をきっかけに、数学、音楽、建築などの賞の新設が申し出られていますが、現在新設されていません。
ちなみに、数学には「フィールズ賞」があり、4年に1度40歳以下の活躍した若手数学者に賞が贈られます。
建築界のノーベル賞と言われているのは、「プリツカー賞」で、建築界で最も権威のある賞です。
どうやって選ばれる?
ノーベル賞はどうやって選ばれるのでしょうか?
選考は、物理学賞、化学賞、経済学賞の3部門は、「スウェーデン王立科学アカデミー」が選考します。
生理学・医学賞は、スウェーデンの「カロリンスカ研究所」が選考し、平和賞は「ノルウェー・ノーベル委員会」が選考します。
文学賞は、「スウェーデン・アカデミー」が選考を行います。
ノーベル賞の選考は非公表で、秘密裏に行われます。
そして、その選考過程は受賞の50年後になって公表されます。
ただ、「この人はいつか受賞するだろう」と注目される人物もいます。
20世紀最大の理論物理学者「アインシュタイン」も後に受賞されるであろうと注目されていました。
最終選考は、ノーベル賞受賞発表当日に行われることが通例になっています。
まとめ
ノーベル賞とはどんな賞なのか?
種類や歴史、どうやって選ばれるのか?について紹介しました。
「人類に最大の貢献をした人」に贈られる。
賞金もさることながら、この賞を受賞することが研究者にとって、最高の名誉になるでしょう。
このような、人類を大きく前に進めてくれた、研究者の人々に感謝しながら、生きていたいですね!
最後までご覧頂きありがとうございました!